何故か今、江戸時代に刊行された山崎美成の随筆「世事百談(全4巻)」の、「巻3」に収録された怪異談「おこっへの窟」を探しあてようと、文献を読みつつ、新発田市の赤谷地区付近を探索しております。
これまでの記事は、こちら。
さて再び、原文の口語訳を引用します。
越後の国、会津領、新発田領の入合いの山に字名『おこつへ』といえる地あり。
-中略-
往来の道(補足:多分、現在の県道14号)より二十五丁(補足:約2.7km)程入りこみ、
広きところに凡そ人数三十人ばかりも住むべき程の窟あり。
引用ここまで
まずはこの記載を頼りに、赤谷周辺を探索してみようと思い立ちまして。
今回は、実際に県道14号(新発田津川線)を車で移動しつつ、現場を目で確かめながら、ゆっくり探索してみました。
新発田藩の関所は、現在の新発田市山内地区にあったらしいので、両者境目の場所で、山方向に進める見晴らしの良い場所を、まずは探索。
すると、内の倉ダム方向へ曲がる道がある中々山地区の外れに、赤谷の駅「新発田藩|会津藩」の看板が(笑)。
あー、ここが境目なのね。
丁度「真木山~金鉢山~八方山」で囲まれる付近を探索しようと思っていたんで、その方角に延びる「林道・新発田南部線」がある事を思い出しました。
ちなみに、林道・新発田南部線(総延長12.1km)は、赤谷の中々山地区から剣龍峡を通り、月岡方面(国道290号線)に抜ける道。
坂が厳しい道として、サイクリングする方々に知られているそうな。
五頭県立自然公園の北端に位置する景勝地「剣龍峡」。
ちなみに「剣龍峡」も、私自身の怪異体験ネタがある場所なんですが、今回は割愛。
さて都合がつく時に「林道・新発田南部線」を踏破し、気になる箇所があるか、実際に確認してみたいと思ってます。
さあ、この付近で「おこつへの窟」らしき場所は見つかるか?
気長にトライしてみたいと思います。