新年の神社仏閣巡り(笑)で毎度、登場する地元の神社「日光社」ですが、詳細な情報を入手したら、なかなか面白かったので、ここで紹介しておきます。
「日光社(新発田市上今泉)」は、室町時代にあたる長享二年(1488年)、付近住民の産土神(土地の守護神)として勤請された神社。
約500年の歴史がある、由緒ある神社な訳です。
境内には説明看板もなく、子供の頃から今まで「産土神」として何気に参拝しておりましたが、手元にある「加治川村誌(平成17年発行の増補版)」を見てビックリ(笑)。
明治時代に付近の神社を多数、合祀した為か「ここは神社のコンビニかっ」って、言いたくなる位、著名な神様が多数、祀られているらしいです・・・もっと早くに誰か教えてくれよなーって思うことしきり。
日光社
鎮座地:新発田市上今泉1551番地
まずは「加治川村誌」に載ってた「祭神」をご覧下さいませ。
簡単な補足もつけときます。
<祭神(加治川村誌の掲載順に記載しました)>
◎八重事代主神(事代主。恵比寿様?)
◎天照皇大神
◎建御名方神(諏訪神社の祭神)
◎火之加具土神(加具土神。火の神)
◎宇迦之魂命(稲荷神。五穀豊穣、諸産業繁盛、農耕の神)
◎大山祗命(山の神)
◎伊都岐島姫命(宗像三女神のこと?市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)
◎木花咲矢姫命(安産、子安、酒の神)
なかなか有名な神様が、揃っておりますね。今まで、知らなかったよ(苦笑)。
<神社の由来など>
まず、御神木の大杉は、花園天皇時代(1429~1463)に起きた大津波に残った杉と言い伝えられてきた古木だそうです。
つまり樹齢500年以上、神社創建時には生えていた木、という事ですね。
神社は前述の通り、長享二年(1488年)、室町幕府第9代将軍・足利義尚の治世(後土御門天皇在位中)、上今泉村の創立と同時に、産土神(土地の守護神)として勤請されたとのこと。
当初、日光谷という地名から「日光宮」と名付けられましたが、後に「日光社」に改称されたようです。
で、明治40年(1907年)7月、明治政府の「神社合祀」政策により、付近の神社が多数、合祀されました。
この政策にて、日光社付近に鎮座してた「神明社」が多数合祀されてたのですね。
「上今泉神明社」、「松田新村神明社」、「上今泉山神社」、「下城神明社」、「吉田神明社」、「古楯神明社」、「稲荷神明社」、「野中神明社」、「川口神明社」、「関妻神明社」が合祀されたようです。
蛇足で「神明社」ってどんな神社だろう?と思い調べてみました。
「天照大御神」を主祭神とし、伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)を総本社とする神社なんですね。
ただ、単に地域を守ってくれる名も知れぬ「氏神様」を祀ってた神社だったかもしれませんけど。
近隣の名の知れた神社へわざわざ参拝しなくても、この「日光社」を参拝するだけで、お稲荷さん、山の神、火の神、諏訪神社の神様、安産の神様と・・・・御用があると思われる神様にはほぼ、参拝出来る訳で・・・。
案内看板作れば、参拝客増えると思うんですけど、如何なもんでしょう?
まあ氏子なんで、機会があれば神主さんに提案してみます。