長岡の奥座敷「蓬平温泉」開湯伝説に登場する、高龍大神を祀る「高龍神社」。
商売繁盛の神様として全国各地から参拝する人が絶えない、山の「良い気」を浴びることが出来る場所(パワースポットか)でもあります。
2013年訪問時の記事はこちら。
先日、とある「お願い事」祈願のため、参拝してきました。
蓬平地区に鎮座する「高龍神社」は、長岡市郊外あたりからだと、長岡東バイパス(国道17号線)の横枕交差点付近にある看板を目印に「山古志・蓬平温泉」方面に向かった先にあります。
さて、「蓬平温泉」の温泉宿は、明治2(1869)年に開業したそうで。
太田川(信濃川水系)の上流、川が蛇行する岩の上にある「高龍神社」の社殿は、蓬平に温泉宿が出来て約50年後、大正9(1920)年に建立されたそうです。
降りるのがかなり怖かった急な石段にも、屋根と手すりが設置されてました。
「高龍神社」の主祭神は「高龍大神」。ご利益は運気隆昌、商売繁盛、縁結び、諸願成就だそうです。
合祀される「豊玉姫神」は、水の神、福の神であるとのこと。
主祭神の「高龍大神」は、境内の案内板によると、奈良県吉野郡川上村に鎮座する龍神総本宮「丹生川上神社上社」に祀られる龍神「高龗神(たかおかみのかみ)」の分身だとされております。
そういえば2017年の春頃、訳あって「丹生川上神社上社」立ち寄ってました・・・。
また「新潟総鎮守 白山神社」の境内社「蛇松神社」に関連して、主祭神の由来には異なる伝説があるようで。
こちらの伝説によると「高龍神社」の主祭神は、五泉市の南端、麓に「慈光寺」がある霊峰白山(古名:薬師獄)の山奥に住んでいた夫婦の大蛇のうちの一匹だというお話になってるとか。
夫婦の大蛇を、白山の麓にある「慈光寺」の傑堂能勝禅師が改心させた結果、一匹は新潟白山神社境内の「蛇松神社」の神となり、もう一匹が長岡市蓬平の「高龍神社」の神になったという伝説なんだそうです。
写真は「慈光寺」参道にある竜神杉です。
慈光寺に参拝した時の記事、2つありました。
二つの伝説の真偽関係なく「高龍神社」は、霊験あらたかな神社として、日本全国から多くの人が参拝に訪れる神社であります。
とある「お願い事」祈願した後、龍神様に「御姿見せて下さい」とお願いしてみました。
拝殿を出て境内を見学してたら、奥の院がある方向の空に「龍の形をした雲」が現れまして・・・。
慌てて撮影したんで、ピント合ってませんが山の上の雲から、龍神様の気配が濃厚に感じられました。
流石にこれは感動しましたねー。霊験あらたかな神社です、本当に。
なお、「高龍神社」境内の案内板の由来には、こんな話が記載されてました。
明徳元(1390)年、後醍醐天皇を支えた楠木正儀(楠木正成の三男)の家臣、高野木民部永張が、楠木家の建立によるお滝谷の「慈光寺」に向かう途中、南北朝の戦いで負った傷が痛みだしたそうで。
その際、奈良県吉野郡川上村に鎮座する丹生川上大神(高龗神)に祈願しつつも前後不覚に陥り、夢枕に立った「丹生川上大神の分身にて、この地に鎮座する高龍」と名乗る老翁のお告げにより、「蓬平温泉」の源泉(白泉)を発見。
その白泉にて専心療浴した結果、傷の痛みもひいたというお話。
なお、お滝谷の「慈光寺」とは、新潟白山神社境内社「蛇松神社」の伝説にも登場する五泉市「曹洞宗 明白山 慈光寺」のことです。
こちらのご開山「傑堂能勝禅師」が、楠木正成の直孫らしいです。
しかしまあこれで、「龍」にまつわる話や訪問した神社仏閣が、一本の線で全部繋がってしまうという不思議(笑)。
長岡市「蓬平温泉」の「高龍神社」、奈良県吉野郡川上村の「丹生川上神社上社」、そして「新潟総鎮守 白山神社」の境内社「蛇松神社」、五泉市の「慈光寺」・・・。
どんだけ「龍」にご縁があるのかしら・・・とにかく御利益ある神社なんです「高龍神社」。
にいがた観光ナビでの紹介文は、下記でお読み下さい。
長岡市の公式サイトの記事と同じもののようです。
神社麓の売店にあるお神酒は、長岡の酒蔵「お福酒造」さんが製造したものみたいです。
他の酒蔵のものも販売してるようですが、「お福酒造」さんは高龍神社脇を流れる太田川と同じ水系の水で仕込んでいると思われるので・・・参考までに。