新潟県央地区、燕市「安了寺」の境内に広がる新潟県指定天然記念物指定「八王子の白藤」が見頃だというので、遠出してみました。
安了寺の入口山門くぐってすぐ、むせるほど強烈な甘い香りと共に目の前に広がる「八王子の白藤」は、樹齢推定350年、幹廻り7m以上の巨木。
古木から延びた枝は東西約30m、南北約20mにも広がる藤棚として整備されております。
「八王子の白藤」がある「安了寺」は、火災による古文書消失のため、開基・開創年代共に不明とのこと。
当初、親鸞を宗祖とする浄土真宗「真宗大谷派」のお寺だったそうですが、江戸幕府将軍・徳川綱吉の時代である貞享(1684~1688)年間に起きた宗門紛争を機に、浄土真宗の一派「真宗仏光寺派」に転派。
現在の白藤は、京都市にある真宗仏光寺派の本山「仏光寺」の正紋「仏光寺藤」にちなんで植樹されたもの、とのこと。
以降、安了寺の歴代住職、門信徒の手厚い保護により現在のような大藤に成長したそうな。
案内看板には「昔は銀山安了寺松濤園の藤樹とはやされ」と、書かれているので、古来より全国的に名の知れた白藤だったんでしょうね。
「八王子の白藤」は、地元の大白藤保存団体「八王寺大白藤保勝会」が管理しているそうで、訪問当日も、大渋滞の交通整理に大忙し・・・といった感じでした。
八王子の白藤[新潟県指定天然記念物]
所在地:安了寺(燕市八王子962)
●開花時期:5月上旬~5月中旬
<交通アクセス>
●北陸自動車道「三条燕IC」より車で約10分。
「八王寺中央」バス停より徒歩で約5分