加持顕の日々是新潟

新潟県新発田市在住の加持顕(かじあきら)が、県内の観光・イベント、グルメ的な情報をきまぐれに投稿するブログです。

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

前から気になってた五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する「石井(いわい)神社」に、ようやく参拝出来ました。

 

なお、五十公野山とは、同じ位の高さの峰(山頂)が連なるこの付近の山々を総称しているものだそうで、峰(山頂)毎に、「岩井戸山」の様に個別の名前が付与されている模様。

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

麓の鳥居から「岩井戸山」の山頂までが参道となる訳ですが、途中には巨岩、奇岩が点在し、現在はコンクリートで封印されたみたいですが、土師器が出土した洞窟があったりします。

 

この「岩井戸山」は、古来から信仰の対象であり、新発田市内でも有数の「パワースポット」ではないかと思われます・・・。

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

何となく弥彦山頂と似た雰囲気もあったので、パワフルな「山岳系の神様」がいらっしゃると思われます(個人的な感想)。

 

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

という事で今回、初めての参拝につき、参道がどんな感じか不明のまま、岩山の急なガケ道を約10分ほどかけ、おっかなびっくりプチ登山してきました。


コンクリートで補修された箇所には階段と手すりが設置されておりましたが、他は掴まる所もない、滑りやすい道が続くので、雨降りの日には参拝しない方がよろしいかと。

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

岩山を息を切らし登り切った先、山頂に広がる空間に「石井神社」のお社がありました。

 

石井神社」が鎮座する山は、「岩井戸山(標高約80m)」なんだそうですが、前述の通り「五十公野山」を構成する峰(山頂)の一つであるらしいです。


かつて、山頂の拝殿前に井戸があったことから「石の井戸がある神社」、それを縮めて「石井神社」となった・・・という事らしいですが、由来となった井戸は今回、見つける事が出来ませんでした。

 

 

さて、こちらの「石井神社」は、927(延長5)年編纂の延喜式神名帳に「式内社」であると記載されているとの事。

 

また、明治時代の神仏分離令後、ご祭神は「倉稻魂命」という事にされております。「稲荷神」つまり、お稲荷さん・・・伏見稲荷大社に祀られる超有名な神様ですね。

 


以前はご祭神として、山岳系の神様「石井主命」や、「大彦命」が祀られていたという真偽不明な話もある模様・・・。

 

まあ、古来から地元住民が岩井戸山に宿る「山岳系の神様」を、「石井主命」として祀っていたのが、岩井戸山への信仰の始まりであると推測されます。

 

土師器が出土した洞窟があるという事は、縄文時代あたりから「石井主命」に対する信仰があった可能性もありますね。

 

まあ、地面を押し上げて山を形成するには、相当な「大地のパワー」が必要ですから。

 

強力な「大地のパワー」が加わって押し上げられた山頂付近が放つ「大地のパワー」を感じた太古にこの付近で暮らす人々は、「山岳系の神様」がそこに宿って居ると感じたのでしょう・・・。

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

また、別の推定として登場する「大彦命」が祀られていたとすれば、これまた(私的には)面白い話となります。

 

大彦命」は、阿倍(のち安倍)氏の祖とされる古代日本の皇族で、平安時代には陰陽師として有名な安倍晴明を輩出した家系です。

 

大彦命」が祀られていたという事であれば、「石井神社」も謎多き「古四王神社」と同じく、蝦夷地方の土着の神「アラハバキ(荒覇吐)」を祀っていた可能性が出て来る訳ですが、その辺りは「要調査」事項ですね。

 

 

飛躍気味のヨタ話はこれくらいにします(笑)。

 

明治時代の神仏分離令が発布されるまで「岩井戸山」は、山の麓にある曹洞宗の寺「岩井山白蓮寺」が管理していたそうで、その当時は、こちらの「山岳系の神様」を「岩井山権現」として祀っていたとの事。

 

なお「権現」とは、「日本の神様」を、仏教で信仰する「仏」や「菩薩」が仮の姿で現れたものだと解釈した際に、「山岳系の神様」に付けられた「神号」なんだとか。

 

 

まあ、こんな感じで様々な情報を眺めていくと「岩井戸山」に鎮座する神様は、時代により、異なる神様がご祭神であるとされている訳ですが・・・。

 

由来不詳の神様「石井主命」では処々、都合がよくないというので、時代や祀った人々の都合や思惑で「大彦命」になったり、「倉稻魂命」になったりした・・・という感じだったのだと推測されます。

 

「山岳系の神様」が、何時の間にか祀った人々の都合や思惑で、由緒ある神様として祀られてしまう身近な例としては、新潟県中央部にそびえる弥彦山をご祀神とする「彌彦(弥彦)神社」があったりします。

 

「彌彦(弥彦)神社」で祀られる弥彦山の山頂に鎮座する神様は、「天香山命」とされておりますが。

 

神仏研究家である桜井識子さんが、弥彦山の山頂でコンタクトした神様は、「地球が出来た頃から存在する、神格が高い山岳系の神様」だったそうです(真偽は各自、判断の事)。

 

kajiakira.hatenablog.com

 

 

さて、普通の人々が飛躍気味のヨタ話と思われるネタはこれ位にして、「石井神社」に話を戻します。

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

以前は、「石井神社」に向かう獣道の如き参道の途中に「胎内もぐりの洞窟」といわれた大きな穴のある巨岩群を見る事が出来た様ですが、崩壊の危険性が高まったのでしょうか?該当すると思われる巨岩群は、見事なまでにコンクリートで覆われておりました。

 

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

以前、「洞窟」を発掘した際には「土師器」が出土したらしいので、該当する洞窟がどんな感じなのか楽しみにしていたのですが、まあ、仕方なし・・・公式に「洞窟」の写真や映像が残っている事を祈るばかりです。

 

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

五十公野山(岩井戸山)山頂からは遠く、弥彦の山々を望む事が出来ました。

 

 

五十公野山(岩井戸山)山頂に鎮座する石井神社(新発田市五十公野)

石井(いわい)神社
鎮座地:新発田市五十公野4685甲

 

 

拝殿が「彌彦(弥彦)神社」の方向を向いているという事は、村上市の「石船神社」で出て来るとあるヨタ話が頭をよぎりますが、そこまで推敲が追いついていないので、これまた要調査。