新潟の奥座敷とも呼ばれる月岡温泉近くにある景勝地「剣龍峡」。
「剣龍峡」へはまず、月岡温泉の近くを走る国道290号線脇に掲示された看板を頼りに、荒川に沿って山方面への道に分け入ります。
内の倉ダムなどがある赤谷地区へ抜ける林道の途中、荒川の河川敷が景勝地「剣龍峡」であり、「登山道入り口」や「キャンプ場」などもある夏の暑さを一時忘れるのには最適な避暑地です。
「剣龍峡」は、昭和34(1959)年に県立自然公園に指定されているそうです。
さて、「剣龍峡」の見どころで一番分かりやすいのは「三神杉」、「龍の剣堀」、「不動の滝」でしょうかねえ。
案内看板を見ると、「剣龍峡の岩はすべて砂石で丸みをおび、女性的であり、日本で幾つもない景色の一つである」という記載がありましたので、あらためて渓流沿いを見直すと、確かに丸っこい岩だらけですね。
案内看板からキャンプ場のある方向に移動すると、しめ縄を張られた木があります。
これが「三神杉」でしょう。
「三神杉」の横には鉄製の手すりが設置されており、荒川の岩場に降り立つ事が出来ます。
岩で出来た結構、急な階段ではありますので、降り立つ際、滑らないように注意が必要。
「三神杉」横には、「不動の滝」があります。
「不動の滝」という名前から推測するに、ここは昔、五頭山脈にかつて存在した修験者達の修行場の一つだったんでしょうかねえ・・・。
「不動の滝」すぐ下の岩に出来た穴が、「龍の剣堀」ですね。
まだ時間の余裕があったので、山の神様が祀られる社にも参拝。
総合案内看板にも記載されていないので、今まで気にしてなかったのですが。
山の神様が祀られる社の近く、やや急な階段を下りた先に「男根石」なる奇石と看板があったんですね。
何気に読んでみると、しれっと神話時代の壮大な話が書かれていて、吃驚した次第。
「男根石の縁起」
「其の昔、大山祇命と木の花咲耶姫の二神が此の地に鎮座ましますて、八百萬の神々を生ませ給い、末永く繁栄治めしと以て子宝を授受ける安産、婦人病、治療あらたかなりと言う」
看板の記載通りだと・・・この新発田の剣龍峡で、壮大なる日本神話が展開されていた模様。
侮れんな、新発田の剣龍峡は(笑)。
まあ、近くに「不老長寿の湧水」とかありますし、これで新発田市内の摩訶不思議スポットが、一つ増えましたね・・・。
帰り道、「不老長寿の湧水」も見てこようと思って、天狗さんのいたずらに遭ったかの如く、不思議な道の迷い方をしたんですが、その話は気が向いた時にでも。