「Orangeade」は、新潟で話題のバンド「婦人倶楽部」を手掛ける作曲家の佐藤望(ムッシュレモン)さんと、シンガーソングライター・北園みなみさんが、黒澤鷹輔(Portraits)さんをヴォーカルに迎えた新ユニット。
ヴォーカルが入る2曲は、名編曲家がキラ星の如く活躍していた80年代~90年代ポップスのテイスト満載(褒めてます)。
西脇辰弥(例:谷村有美)、武部聡志(例:楠瀬誠志郎)、清水信之(例:平松愛理、稲垣潤一)などの大好きな編曲家達の作品を、棚からもう一度引っ張り出したくなるような気分になりました。
2018年2月21日に発売された自主制作盤1stシングル「Orangeade」(2018)は、3曲入り。
「港の見える街(詩曲:佐藤望) 」、「わたしを離さないで(詩曲:北園みなみ) 」、「Green Lawns(曲:北園みなみ)」が収録されております。
「港の見える街」、佐藤望さん曰く「カップリングのつもりで作ったのでアルバム収録予定はありません。」だそうです。
残念なことに、3月に入ってすぐライブ会場販売用を残し「完売」となった模様。
以下、1日移動中のカーステレオで聴きまくった上での、個人的な趣味嗜好に基づく感想です。
1曲目「港の見える街(作詩・作曲:佐藤望) 」は、「ORIGINAL LOVE(オリジナル・ラブ)」のアルバム「風の歌を聴け(1994)」や、「RAINBOW RACE(1995)」を髣髴させるリズムトラックと、フルートが効果的なブラス隊に、アルバム「3 (2000)」あたりの「キリンジ(KIRINJI)」風な歌いまわしのボーカルをのせた曲、のように聴こえましたが、どんなもんでしょ。
まあ、ここまで(個人的に)大好きな要素を、これでもか!という感じで詰め込まれると、もうね、ただひたすら延々拝聴するしかないという・・・。
2曲目「わたしを離さないで(作詩・作曲:北園みなみ) 」は、イントロの切なげなストリングスが印象的な、山下達郎「パレード」風なシャッフルビートにのせた曲。
途中、谷村有美「パレード・パレード(編曲:西脇辰弥)」を思い出したり、間奏とエンディングのフレーズのとこで「ごらんー、パレードが行くよ」と歌ってみたりと、色々と(個人的な)記憶を刺激する曲ですね。
3曲目の穏やかなインスト「Green Lawns(作曲:北園みなみ)」は、北園みなみご本人曰く「Bill Evansを意識して書いたワルツ」だとのこと。
アコーステック・ピアノ、アコーステック・ベース、アコーステック・ギターというドラムレス・トリオ編成。
この編成だと、初期のオスカー・ピーターソン・トリオとかナット・キング・トリオ、テディ・ウィルソン・トリオとかを思い出しますね。
演奏の方はテーマ~ソロの後、エンディングのテーマに戻らず、あっさりと終ります。
このブログを読んで「聴きたい!」という方は、ライブかアルバムの発売を待つしか ないのが、残念ですねー。
1stシングル「Orangeade」
自主制作盤 orange-01(2018年2月21日発売)
01. 港の見える街(作詩・作曲:佐藤望) 4:14
02. わたしを離さないで(作詩・作曲:北園みなみ) 4:25
03. Green Lawns(作曲:北園みなみ) 2:25
Produced, Recorded by Orangeade
Orangeade – 黒澤鷹輔、北園みなみ、佐藤望
Strings Recorded, Mix & Merstering 原真人
Recorded at Sound City, STUDIO NOAH, Maz Guitar School, Kitasono's Room
<Recording Member>
Orangeade
黒澤鷹輔(vo -M1,2)
佐藤望(cho, p, el-p -M1)
北園みなみ(el-b, cho, p, syn, overdrive & wah el-g, gut-g -M1,2,3)
君島大空(el-g, g -M1)
古川麦(el-g, g -M2)
荒山諒(per -M1)
井上拓己(ds -M1,2)
渡邊麻美(fl, piccolo - M1,2)
閏間健太(tp, piccolo-tp M1,2)
大石俊太郎(sax -M1,2)
吉田篤貴カルテット(strings -M2)
横田健斗(b -M3)
Jacket Photo: 北園みなみ
婦人倶楽部「旅とフェリー」 / FUJIN CLUB - Travel & Ferry