先日急遽思い立ち、上越地区(妙高市)の「新潟県の名水」巡りしてきました。
今回は、木曾義仲(源義仲)ゆかりの「木曽清水(妙高市大字上平丸)」編。
さて前日、見附市に居りましたので、翌日の「名水巡り」を実行すべく夜、そのまま長岡市(泊まる場所無かった)~上越市へ移動し、某漫画喫茶で一泊。
宿泊先で地図眺めつつ、移動スケジュールを検討。
という感じで翌日は早朝から移動開始し、時間の許す限り「新潟県の名水」巡りを堪能(?)。
移動距離が短いと理由で決めた最初の訪問場所は、長野県飯山市に接する平丸地区(上平丸地内)の道路脇の湧水「木曽清水(妙高市大字上平丸)」。
なお平丸地区は「ブナ林と清水の里 平丸」として広く知られている模様。
蛇足ながらブナ林は保水力が高く、そこから湧き出る湧水は名水が多い気がします。
どうせなんで市街地からの移動手順、大雑把に記しておきます。
上越市方面からの道筋は、まず「国道18号」を山側に進みます。
妙高市新井地区の寺町交差点から「国道292号」を関川沿いに山方面へ。
山の麓、関川に流れ込む平丸川沿い、「鮎正宗酒造」がある猿橋地区より、さらに山道となる「県道412号線(飯山新井線)」に進みます。
名水のある平丸地区(旧・中頸城郡平丸村)は、「平家落人伝説の里」なんだそうで、集落に入る手前に、飲めば健康美人になれると伝わる「白岩清水」もありました。
集落がある下平丸を抜け、かなり急な舗装された山道(国道292号)を車で登っていくと、奇岩「びょうぶ岩」がそびえる「びょうぶ岩公園」に辿り着きます。
そこから約600mほど登った坂の途中に湧き出ているのが「木曽清水」です。
名前の由来となる「木曾義仲(源義仲)」は平安時代末期に生まれた、信濃源氏に連なる武将。鎌倉幕府で有名な源頼朝、源義経兄弟とは、従兄弟にあたるらしいです。
以下、「平丸地区地域つくり協議会」が掲示した案内看板をざっと転載。
「平氏」追討のため、木曽より進軍中の木曾義仲(源義仲)が信越国境を越え、一息入れようと馬を止めた時、傍らに清冽な泉が湧き出ており、人馬共、この清水で喉を潤した。
あまりの美味しさに感動し「木曽清水」と命名。
以来、隠れた名水として後世に伝えられ「新潟県名水百選」に選定されたようです。
これ鎌倉時代の逸話ですから、大雑把に数えても約800年位前から知られる名水(湧水)という事ですね。
しかし「平家落人伝説の里」が残るらしい平丸地区に、源氏ゆかりの名水「木曽清水」が逸話と共に残っているというのも最初、違和感ありありでしたが。
でも、よーく考えると、討伐されるかもしれない敗者(平氏の落人)が、生きながらえるための知恵というか、勝者(源氏)におべっか使ったと考えると、これもありかーと、妙に納得してしまいました。
「県道412号線(飯山新井線)」は急な坂道が続く、舗装された山道です。
途中、崖崩れが発生していて道路が狭い場所があったので、行ってみようと思った方は、通行時気をつけて下さいませ。
「木曽清水」横の小さい湧水が「義仲清水」であるというネット情報を読んだ記憶もありますが、どのサイトか再度探しきれず、真偽不明なままので、あくまで参考意見として付記しときます。
木曽清水
場所:妙高市大字上平丸地内
※県道412号線(飯山新井線)沿い
最後に「木曽清水」と同じ水源から造られる「鮎正宗酒造」のお酒、紹介しときます。